藍色展2021を終えて
まず初めに、10月8、9、10日にギャラリーNIWで行われた「藍色展」にご来場いただいた皆様、並びに出展者の皆様に御礼申し上げます。
私は街を歩くと埋もれてしまうほどに平凡な23歳B型みずがめ座156㎝。
スラっと身長が高いわけでも、ぼんきゅっぼん!とスタイルが良いわけでもなく、髪の毛は両親譲りのくせ毛で、世間一般のイメージする「モデル」とは遠いところにいるだろう。
SNSには決して書かないようにしている本音、弱音、コンプレックスだらけの自分。
それでも、選んでくれるひとがいる。
この展示に際して、わがままをたくさん言った。いろんなひとを振り回した。それでも、うんうん、と聞いてくれて、限りなく最善であるように動いてくれた人がいた。それって当たり前のことじゃなくて、ものすご~~~~~~~~く恵まれていて、ありがた~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~いことである、ということを、忘れないように書いておこうと思う。
短い文章なので、お時間ある方は珈琲でも片手に休憩がてらクスッとしてくれると嬉しい。
改めてだけど、展示ってめちゃめちゃすごい。
まず出展者のカメラマンさん。今回はみんな1年半~6年くらいと、比較的お付き合いの長い方々にお願いしたので展示の内容についてはとても安心感があった。緊急事態宣言による延期で、中止の危機やメンバーの入れ替わりがあったりと思い悩む時期もあったが、こうして無事に開催していただけたのだからまず結果オーライと言えるだろう。
日程を決めて場所を抑えて写真を撮って印刷してパネルに貼って額装して在廊のシフト組んでそれからそれから・・・・と、気の遠くなるようなステップの数々。緊張しながら迎えた当日朝、私が写った写真たちがものすごいスピードで壁を埋め尽くしていく感覚はただのうれしさでも達成感でもなく、言葉に表せられないくらいになんとも不思議な気持ちが湧いてくる。
自分の写真を展示という方法でいろんな人に見てほしい!とか、いろんな人と交流したい!とか、それぞれいろんな思いがあって「写真展」という選択肢を選んだんだと思うが、それにしたって題材は私である。え、すごいなこの空間。意味わかんないくらいに私だらけだな。前に展示してもらったときも本当に思ったけど、いやあ、これってめちゃくちゃに愛じゃん。やべえええええええええええええええ。
カフェギャラリーの展示となると、会期も一週間ほどと長くて、飲食をしながらおしゃべりをしながら座ってゆっくり写真展を堪能できる。写真はもちろん、可愛いキャストさんや美味しい食事も魅力。それもまた素晴らしいかたちで、私も時間が合えばいろんな方の展示を見に伺っている。
過去二回ほど私の名前で写真展をしていただいたことがあるが、その時はカフェ・ビスコッティでの展示で、搬入しているところを見ることはなかった。(見に行けばよかった!と、今なら思う。)
昨年はコロナが流行り始め、緊急事態宣言が発令されるギリギリのタイミングで、私も一回しかビスコッティに来店できなくて悔しい思いをしていた。
だから、今回搬入から搬出すべての作業に少しでも関わることで、改めて「写真展」というもののエネルギーをより強く強く感じたのだ。
今回は三日間。いつもより短い期間だけど、はじめてのフル在廊。びっくりするほどめまぐるしい。
だって、見に来てくれる方たちだってすごい。
だってわざわざ支度して電車に乗り、江戸川橋駅1b出口への長い長い階段を上り、信号を渡ってファミリーマートを通り過ぎ、わざわざ私の写真が飾られている空間へとやってくるのだ。時にはどこかのお店で買ってきてくれた差し入れまで持って。
す、す、すげえええええええええええええええええええええ
「来てくださいね!」と言うのは簡単だけど、これって全然当たり前のことなんかじゃない。時間と労力を割いて見に来てくれて、挨拶してくれて、何かを感じてくれる。
感じてくれた何かがなるべく良い方向のものだといいな、と思いつつ、何を思うかはもちろんその人の自由なので、後ろから見守りながらだいぶハラハラしていた。
普段からおしゃべりなほうでくるくる言葉が出てくるタイプだけど、「つまらなくないかな」「楽しんでもらえてるかな」「今見てるその写真、すごい素敵ですよね」「あ、また違う人が来てくれた」「話しかけてもいいかな」「ゆっくりしてほしいな」「撮影に出るけど、帰るときは声をかけたいから待っててくれるかな」といろんなことを考えすぎて途中脳がバグりかけた。
とにかく気を配るところがたくさんあって、事前準備と覚悟が全然足りなかったことに打ちのめされ、それでも「素敵だったよ」とお褒めの言葉をくださる皆様の優しさが、曲がりそうになる背筋を伸ばしてくれた。
街を歩くと埋もれてしまうような23歳B型みずがめ座156㎝の平凡な平凡な私を見つけて、美しい可愛い面白い楽しいと水をやり、育て、磨き、紡いだ愛を形にして残してくれる。なんてかけがえのないものをいただいているんだろう、ここに胡坐をかいてはいけないなと、優しい気持ちに触れるたびに思う。
こんな風に「モデル」としてたくさんの方が注目してくださり、年に一回自分の名前のついた展示を行っていただくなんて、想像できただろうか。
たくさんの夢を見て、たくさん挫折して、諦めて、それでも諦めきれなったものにしがみついて今の自分がここにいると思うのだけど、しがみつくための勇気をくださったのはほかの誰でもない、今これを読んでくださっているあなただろうなあ、と思う。
さて、あまりだらだら書いても蛇足感が拭えないので、言いたいことはたくさんありますがとりあえずここで。
いつもあなたに感謝しています、「藍色」を選んでくれてありがとう。
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