走ること(not物理)
たくさん走ってきたな、と思うんです。
あとからあとから走り始めたひとたちが、わたしよりずっと大きな一歩で、びゅんびゅんと音を立てて抜き去っていくように感じたこともありました。
進みたい道を走っていると思ったら、迷ったり、ぐるぐるその場で回っているときもあった、と、思います。
走りたくて仕方ないのに、とぼとぼと歩くしかなかったときもあったかな。たぶん。
それでもわたしが何とか走ってきたこの道は、わたしの後ろにしかありませんので。
隣を見て比べても意味がないもの。
勝ち負けなんかつけられないもの。
まあ人間ですので、たまには隣をチラッと見て「あ〜〜羨ましい、すごい、いいなあ」とぐだぐだ言ってみることもありますけれど。
「たくさん走ったなあ」とぽつりと言うと、「あの子はもっとたくさん、もっと速く走ってるよ」と言ってくるひとが、自分の中にも、そして外にもいたりして。
比べるものじゃない、と思いながら、ついつい「自分なんて大した努力もしていない、まだまだ頑張れるはずのに頑張れていない!なんてかなしい!情けない!悔しい!苦しい!」とも思ってしまうのが難しくもどかしい。
いいんです、たくさん走ったんです。
後ろを振り返ればジタバタもがいた足跡がいっぱいついてるはずなんです。
大きな一歩じゃないかもしれないし、それほど速くはなかったかもしれないけど。
時々止まりながら、歩きながら、それでも走ってきたこの道が誰かに見てもらえますように。
そんなことを思いながら、蒸した芋を食べてる22時台。
展示前は何かを吐き出したくて仕方ない気分になるね。
少し休んでまた歩いて、自分のペースでゆるゆる走っていきます。いつか転ぶまで。
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